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PetalinuxでWavファイルを再生する(1)
ビルドと動作確認

公開日:2023年7月31日

Zybo Z7-20用の Petalinuxコンフィグレーション が出来たら、ビルドしてwavファイルを再生してみます。

Petalinuxをビルドする

以前の記事#Petalinux ビルド を参考に、Petalinuxをビルドします。

$ petalinux-build
.
.
[INFO] Successfully built project

Petalinuxイメージを作成する

以前の記事 を参考に、Petalinuxイメージを作成し、microSDカードにBOOT, ROOT パーティションに Petalinux イメージを書き込みます。

$ petalinux-package --boot --force --fsbl images/linux/zynq_fsbl.elf --fpga images/linux/system.bit --u-boot
.
.
[INFO]   : Bootimage generated successfully

INFO: Binary is ready.
WARNING: Unable to access the TFTPBOOT folder /tftpboot!!!
WARNING: Skip file copy to TFTPBOOT folder!!!

再生テスト用wavファイルをmicroSDカードにコピーする

再生テストに使用するwavファイルをホームディレクトリ下に置きます。

ここでは、microSDカードのROOTパーティションが、/media/username/ROOTにマウントされているものとします。

$ cp ~/Music/test.wav /media/username/ROOT/home/petalinux

Petalinuxを起動する

以前の記事 を参考に、環境を用意して実行します。

  1. microSDをZybo Z7-20のカードスロットに装着
  2. ヘッドホン端子(HPH OUT)にヘッドホンまたはスピーカーを接続
  3. シリアル通信用にUSBケーブルでZybo Z7-20とPCを接続
  4. Zybo Z7-20の電源をON
  5. シリアルターミナルソフトで適切なポートをオープン
  6. シリアルターミナル上でログイン
z20 board

z20 board(クリックで拡大)

wavファイルを再生する

下記のとおり aplay に続けて再生したいファイルのパスを指定すると、再生が開始され出力先(ヘッドホン等)から再生音が聞こえます。wavファイルの内容により、下に表示されるwavファイルの内容情報は異なります。

##Petalinux側
$ aplay test.wav 
Playing WAVE 'test.wav' : Signed 16 bit Little Endian, Rate 44100 Hz, Stereo

TIPS

音が歪んでしまう

大きな音量のデータを含むwavファイルを再生させると、再生音がひずむ場合があります。 amixer コマンドで音量設定を明示的に変更することで、以降の再生でひずみが解消されます。


##Petalinux側
$ amixer set Master 80%
Simple mixer control 'Master',0
  Capabilities: pvolume
  Playback channels: Front Left - Front Right
  Limits: Playback 0 - 127
  Mono:
  Front Left: Playback 102 [80%] [-20.00dB]
  Front Right: Playback 102 [80%] [-20.00dB]

文中に記載されている各種名称、会社名、商品名などは各社の商標もしくは登録商標です。

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